特徴
戻る脳の病気を早く発見する
症状がない方を対象に、脳や脳・頚部血管の状態を詳しく検査し、脳の病気を出来るだけ早く発見し、必要に応じて早期治療につなげます。
脳の病気は、今まで元気だった方が急に発症して、瞬く間に命を奪われたり、麻痺・しびれ・言語障害などが残存したりして、ご本人もご家族も生活が一変してしまうことが少なくありません。
こういった状態を出来るだけ未然に防ぐために、脳ドックでは、頭部MRI・MRA、頚動脈エコーなどの精密検査を行い、診断します。
症状が出る前に予防的な外科的治療が必要だと判断した場合、当クリニックから信頼の出来る医療機関に責任をもってご紹介いたします。
わが国の死亡原因(厚生労働省人口動態統計より)
- 1位 がん
- 2位 心疾患
- 3位 肺炎
- 4位 脳血管障害
介護が必要となる原因(厚生労働省国民生活基礎調査より)
- 1位 脳血管障害
- 2位 認知症
- 3位 高齢による衰弱
脳の健康を守る
脳の病気、特に脳血管障害の症状は突然現れますが、そこにいたるまでに予防できることがたくさんあります。
脳血管障害の原因となる動脈硬化の危険因子があることは広く知られていますが、脳の健康を守るために、具体的にどうすればいいか、わからないという方も多いと思います。当クリニックの脳ドックでは、脳神経外科専門医が画像を丁寧にご説明し、受診された方の動脈硬化の予防についても、具体的にアドバイスいたします。
脳血管障害の危険因子
- 高血圧
- 糖尿病
- 脂質異常(高脂血症)
- 肥満
- 喫煙
- 心疾患・不整脈
- 大酒
- 脳血管障害の家族歴
- 過度のストレス
- 年齢
- 経口避妊薬常用など
脳ドックで見つかる主な病気
未破裂脳動脈瘤
脳の血管に出来た瘤(こぶ)で、破れるとくも膜下出血を引き起こします。
ただ、すべての動脈瘤が破裂するわけではなく、動脈瘤の大きさ、出来ている場所、形、その方のご年齢などから治療方針が決まります。
当クリニックでは、日本脳神経外科学会、日本脳ドック学会のガイドライン・見解に準じ、さらに受診された方個々の状態に応じて、最善と思われる選択肢を提示します。
無症候性脳梗塞
脳の血管が閉塞すると、その部分に血液が流れなくなり、脳梗塞を生じます。症状がなくても、知らない間に脳梗塞を起こしていることがあります。
無症候性脳梗塞は、新しい脳梗塞の危険因子となることがありますので、しっかり把握しておく必要があります。
脳の虚血性変化(大脳白質病変)
脳梗塞になってはいないけれど、動脈硬化などを反映して、脳の一部が変化することがあります。
加齢によって生じてくることが多く、特に心配すべきものではありませんが、変化が強いと、脳の働きに影響したり、脳梗塞の危険因子となったりします。
こういう変化が時間とともに増えてこないかどうか、脳ドックでは脳画像検査でチェックすることが出来ます。
脳および頚部動脈の狭窄・閉塞、動脈硬化性変化
気付かないうちに、脳や頚動脈に狭窄や閉塞をきたしていることがあります。脳ドックでは、診察や画像検査で、隠れた動脈の狭窄や閉塞がないか、確認します。
また、動脈硬化性変化とは、動脈の「老化」のことで、その程度を把握し、出来るだけ進行させない生活習慣を確立していくことが大切です。
脳出血
脳の細い血管が破れ、脳内に出血を起こすと、脳出血になります。高血圧や血管の脆弱さをもっていると生じやすいものです。大きな出血や神経症状を伴う場合には、すぐにわかりますが、症状がわかりづらい場所の出血や、ごく小さな出血(微小脳出血)では、脳ドックで見つかることもあります。
脳腫瘍
脳や脳神経などに発生する腫瘍には、良性のものから悪性のものまで様々あります。悪性腫瘍は、早期発見・早期治療が望まれます。良性のものは、発生している場所や大きさなどにより、方針を決める必要性があります。